夏のイベントを安全に楽しむために!熱中症予防と対策方法

日本イベントナースセンターでは、毎年6月〜10月上旬まで「熱中症対策、予防喚起のための看護師配置」のご依頼を多くいただいております。
今回の事務局ブログでは、熱中症の予防と対策方法についてご紹介いたします。
イベント運営時にぜひ参考にしていただき、看護師配置をご検討の場合はお問合せいただけますと幸いです。

例年、【熱中症】についてのニュースが多く取り上げられていますが、
消防庁のまとめによると、2023年5月〜9月までの熱中症搬送数は91,467人となり、昨年は2008年の調査開始以来2番目に多い搬送者数となったそうです。
また、2023年は1898年の統計開始以降で最も暑かった夏だったそうで、6月から8月の平均気温が最も高くなりました。東京では記録的な暑さとなり、64日連続の真夏日(7月6日から9月7日まで)は過去最長となりました。
今年(2024年)も春まで続いていたエルニーニョ現象の影響などにより、夏の気温は全国的に平年より高い見込みのようです。4月でもすでに全国22地点で最高気温が30℃以上となる真夏日が観測されており、例年以上に熱中症予防、対策が必要になるのではないかと考えています。

いままで日本イベントナースセンターに依頼をいただいたイベント等でも、熱中症の症状がみられる方への救護対応も数多くありました。その中には救急搬送が必要な場面もありましたので、どのようなイベント・状況で熱中症が多くみられるのか以下にまとめてみます。

・数万人規模の屋外お祭りでの救護、救急搬送
・屋外ライブイベント会場での軽度熱中症
・室内イベントでの軽度の脱水症

夏場の屋外で熱中症になりやすいということは皆さまもイメージしやすいと思いますが、室内での熱中症発症リスクも低くありません。
冷房を使用し室内をしっかり冷やしたり、扇風機を使用し空気の循環・換気を促す。そうすると、屋外と比べると発汗が少なくなり喉の渇きを感じづらくなるため、こまめに水分を取るなど、室内ならではの注意が必要になります。

■イベント開催時の安全配慮義務とは?

昨今、「安全と安心」「責任」が厳しく問われる時代となっています。
イベント運営者(依頼主)には、参加者や来場者に対する「安全配慮義務」があり、イベント等運営上に過失があった場合、民事上の賠償責任や刑事責任を問われることがあります。
一般的に「安全配慮義務」とは雇用関係にある者に課せられる義務でしたが、平成7年に雇用関係にない場合にも、安全配慮義務違反が裁判所で認められ、より一層注目されるようになりました。

【運営者側が事前確認・把握が必要とされる例】
・会場設営における危険個所のチェック
・来場者や関係者による会場設備の破損
・飲食提供における食中毒やアレルギー対策
・参加者の転倒事故や熱中症を防ぐ安全対策
⇒速やかに適切な救護が行えるよう、救助担当者・救助備品を準備することが推奨されています。

昨年5月に新型コロナウイルスによる行動制限が解除され、春以降多くの屋内外のイベントが復活しました。
また安全配慮義務の認識が浸透してきたことによって、運営者が独自で医師・看護師の配置や必要物品の準備
が当たり前となってきました。
私たち日本イベントナースセンターにも看護師配置のご依頼いただくことも増えてきております。

■熱中症とは?

そもそも熱中症とは、体温調節機能が十分に働かず、体内に熱がこもってしまうことで起こります。
軽症であればめまいや立ちくらみ、筋肉痛などが出る程度ですが、放っておくと頭痛、嘔吐、倦怠感、集中力の低下を認めるようになります。 さらに放置してしまうと、意識障害や痙攣(けいれん)が起き、最悪の場合命を落とすこともあります。

日本特有の高温多湿な夏場は、汗が蒸発しにくくなり、体温が下がりにくくなります。
屋外で過ごしている場合、体温を急上昇させ大量の汗をかくため、こまめな水分補給が最重要となります。
また、室内ではのどの渇きを感じにくくなったりすることもあります。そのため喉が渇いたと感じていなくても、こまめな水分補給が必要となります。

■熱中症予防に効果的なことは?

いままでの対応経験をもとに、以下にまとめてみましたのでぜひ参考にしてみてください。

~ こまめな水分補給をしましょう
喉が渇く前に水分を摂取することが大切です。特に、外出時や運動時には常に水やスポーツドリンクを持ち歩き、こまめに飲むようにしましょう。カフェインやアルコールは利尿作用があるため、これらの飲み物は控えめに。

~ 塩分をほどよく取りましょう ~
水分ばかりを多く体に取り入れてしまうと体内の塩分量が薄まり、頭痛や吐き気、痙攣(けいれん)を起こしやすくなる場合があります。
塩分の補給には、先述のスポーツドリンクや塩分を含む飴・タブレットや梅干しなども効果的です。

適切な服装を心がけましょう ~
通気性の良い薄手の衣服を着用することで、体温の急上昇を防ぎます。外出時には帽子をかぶるなど工夫し、日差しを避けることも重要です。
またサングラスは目を紫外線から守るだけでなく、暑さによる疲労感を軽減してくれる効果があります。

~ 涼しい環境の確保 ~
自宅や職場では扇風機、エアコンを適切に使用し、室内の温度と湿度を調整しましょう。外出時は日陰を選んで歩くようにし、こまめに休憩を取ることが大切です。

~ 救護所の認知度をあげる ~
イベント時の救護室、救護所がどのにあるか、来場者に知っておいてもらう必要があります。
いざというときに場所を思い出せるよう、イベントのマップに大きく記載したり、アナウンスで定期的に流すほか、救護所前にのぼりや垂れ幕・大きな看板を設置し視認性をあげることも効果的です。

■熱中症かも、、、と思ったら

熱中症の初期症状(吐き気、めまい、体のだるさ、力が入らない等)に気づいたら、すぐに対処することが大切です。

~ 涼しい場所へ移動しましょう ~
室内、車内など冷房が効いた場所に移動し、体を冷やしましょう。 衣服を緩めたり、上着などは脱ぎ、首筋やわき、足の付け根などに保冷剤を当て体温を下げましょう。
冷風機、扇風機、ハンディファン、扇子、冷却シートなどを準備しておくこともおすすめです。

塩分や水分を補給しましょう ~
可能であれば水分と塩分を同時に補給できる、スポーツドリンクや経口補水液などを飲むのが良いかと思います。

~ 意識障害がある場合は、即救急車を呼びましょう ~
意識がもうろうとしていたり、呼びかけに対する反応が鈍い場合、すぐに救急車を呼び、適切な医療機関での処置が必要です。
意識がしっかりしている場合でも、反応がおかしい・自力で水が飲めないなどの場合もすぐに救急車を呼びましょう。
救急隊員が到着するまでに上記の冷却方法を行い、できる限り早急に体温を下げましょう。
※おう吐の症状が出ていたり意識がない場合は、誤って水分が気道に入る危険性があるので、無理に水分を飲ませることはやめましょう。

 

■日本イベントナースセンターの熱中症対策セット・看板

日本イベントナースセンターでは熱中症対策、予防喚起のために様々な物品を用意しています。

〇大型看板(高2m00cm、横85cm)
「看護師待機」の他に「熱中症注意」の大型看板を用意しております。
イベント開催時、人通りが多い場所に設置し視認性を上げ、予防喚起を促します。

〇救護セット
イベントナースが着用するドクターコート型の白衣や医療ベストに加え、装飾品・衛生品・医薬品・医療機器を用意しております。
また経口補水液・塩分タブレット・冷却シート、熱中症注意や水分塩分補給を促すポスターなども準備しております。

こちらの救護セットは、通年多くのご注文をいただいております。

〇熱中症対策セット
例年の猛暑での体調不良、熱中症対応を想定したセットです。
先述に記載した通り、「涼しい環境にする」「水分・塩分を補給する」に特化した備品を用意しています。
・体を冷やすためのサーキュレーターや扇子、保存水
・静脈が流れている場所を直接冷やせる冷感タオル
・水分・塩分を同時に補給できる経口補水液
・氷嚢の代わりにできる高密閉・冷凍保存可能なフリーザーバッグ
いずれも看護師のアドバイスをもとに準備をしており、毎年内容物のブラッシュアップを行っております。

こちらの熱中症対策セットは、毎年ニュース等で熱中症について取り上げ始められる5月~10月上旬にかけて、救護セットに加え多くの方からご注文をいただいております。

 

また、設備として簡易ベットの用意がないため、ご依頼主様へ臥床(横になれる)できる場所などの確保をお願いしております。
ご用意が難しい場合は椅子を繋げるなどアドバイスさせていただいておりますのでお気軽にご相談ください。

■最後に

熱中症は年齢問わず誰にでも起こりうる症状です。軽く捉えられがちですが、命の危険もある症状です。
適切な予防と対策、発生時の対応方法を把握しておくことでそのリスクを大幅に減らすことができます。
運営者、参加者ともに皆様が安心して夏のイベントを楽しく過ごせるよう、熱中症予防を徹底し運営していただければ幸いです。

 

日本イベントナースセンターでは、救護所設営・看護師配置、熱中症対策セットの用意など、安全なイベント運営のサポートを行っております。
全国47都道府県に手配実績があり、開催規模や開催場所等によっての看護師人数、備品、設備についてなどアドバイスもさせていただいております。まだ検討の前段階、、、という方もぜひお気軽にご連絡くださいませ。
▼ご相談・お問合せ:https://nurse-supporter.com/consultation/
▼イベントナース見積依頼:https://workshare.care-mix.co.jp/estimate/
日本イベントナースセンターでは全国に約2,000人の登録看護師がおり、イベントナースとして活躍いただいております。イベントナースをしてみたい!興味がある!という看護師の皆様はぜひ弊社登録をご検討ください。
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